【伴走レポート①】R7年度宮崎県デザイン経営推進事業

2024年から宮崎県が実施したデザイン経営推進事業
今年度は10事業者が参加し、それぞれの事業者がデザイナー&クリエイターと伴走しながら半年間を走り切りました。

私自身も支援側として関わらせていただき、今年度は3事業者の伴走を担当しました。
昨年までは1事業者1デザイナーの体制でしたが今年度は宮崎で活躍するクリエイターとのWデザイナー体制。
それぞれの視点を持ちながら、事業者さんと向き合う時間は、想像以上に濃いものでした。

宮崎県デザイン経営推進事業プロジェクトアラカシ

「自分たちは何者なのか」を言葉にする時間

この事業で行うのは、ロゴやパンフレットを作ることではありません。

もっと手前のところ。

自社の強みは何か。
なぜこの事業をしているのか。
自分たちは、何を大切にしているのか。

そんな「事業の軸」を言葉にしていく作業から始まります。

でも実はこれ、一番難しいところでもあります。

普段使わない脳みそをフル回転させながら、事業者さん自身が自分と向き合う時間。

悩みながら、もがきながら、「自分たちは何者なのか」を探していきます。

そしてその作業は、自分たちだけではなかなか辿り着けないものでもあります。
だからこそ支援側は、とにかくアンテナを張り続けます。

◎出てくる言葉
◎表情
◎声のトーン
◎何度も繰り返される言葉

ひたすら聴いて、問いかけて、頭の中で整理しながら、気づいたキーワードを付箋に書き出していく。
地道で、静かな作業ですが、この時間こそが一番大切だと感じています。

こと屋さんとの伴走

今回伴走させていただいた事業者のひとつが
こと屋の二上拓真さん。
タッグを組んだデザイナーはオノコボデザイン小野いずみさんです。

まずはデザイナー同士で、支援の進め方をすり合わせ。
事前のワークショップで感じた二上さんの印象やこだわり、話すスピードなどなど・・・
そして、それぞれが得意とする領域を共有しました。

今回の私の役割は、二上さんから生まれてくる言葉を待ちながら、気づきを伝え続け、今後必要となるアウトプットへ導くこと。
そして小野さんは、対話の中で出てきた言葉や空気感をそのまま印象として表現する役割。

アートに近い感覚で、小野さんの頭の中に広がる世界観をそのまま形にして欲しいと。

同業者でも得意とするアプローチが違うからこそ、Wデザイナーの面白さを感じた時間でした。

宮崎県デザイン経営推進事業プロジェクトアラカシ

言葉を待つ

最終報告会で、二上さんがこんな言葉をくださいました。

「最初のMTGで、何かしら流れが決められていて、それに添って何か進んでいくのだろうと思っていたけど、自分でやらなきゃいけないんだ!って気づきました」と。(笑)

実は、この言葉がとても嬉しかったです。
支援者として、何か答えを出す(提供する)ことではなく、見えない道を共に歩む、真の伴走者であり続けようと決めました。

本当に大事なのは、事業者さん自身が言葉を見つけることだから。

だからこそ
信じて待つ。

さらに二上さんは私たちのことを「仲間」と言ってくださいました。
表情には出していませんが、心の中で号泣してました。
心からのアリガトウ。です。

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半年なのに、長い時間を共有した感覚

振り返ると、この半年はとても濃い時間でした。

でも不思議なことに、もっと長くお付き合いしているような感覚があります。

それはきっと、二上さんがご自身の過去から今までを包み隠さず話してくださったから。
その時間があったからこそ、「これから」を一緒に考えることができました。

これからのこと屋さんも、ずっと応援していきたいと思っています。

今回の取り組みについては、二上さんご自身のnoteにも書かれています。
私たちが横で見ていた景色とはまた違う、二上さん自身の言葉がとても印象的でした。
ぜひそちらも読んでみてください。
↓↓↓↓↓↓
「続けてきたこと、続けていくこと」

デザイナー同士で伴走できたこと

そして今回もう一つ大きかったのは、宮崎のデザイナー仲間と一緒に仕事ができたこと。

普段はそれぞれの現場で活動していますが、こうして同じチームとして事業者さんと向き合える機会はとても貴重でした。

この事業を通して、たくさんの学びと経験をいただきました。
感謝の気持ちでいっぱいです。

二上さんのこれから

宮崎県デザイン経営推進事業プロジェクトアラカシ

小野いずみさんの制作されたDMにメッセージ(ステートメント)
まさに、二上さんのこれからを表現してくださいました!

3月28日から30日でクスナミキギャラリーで個展開催決定!
ぜひ、会場で二上さんのテーマ「境界」に触れてみてください。

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